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0.001nm

0.001nmを開発し、売り込み先をホンハイにしぼった。メールで送ったが、相手にしてもらえない。直談判ということで会長が現れるイベントに赴いた。御社に必ず必要となる集積回路です。1か月後開発部から来てほしいとメールがあり、家族を看病しているので行けないと伝えた。今度はすぐに電話があり、先方は詳しく話を聞きたい。近くの喫茶店で1時間程度なら。どうやって作ったんだ。機密ですので教えられませんが、このクラスに到達するにはあと100年はかかるでしょう。真似できませんから特許も必要ありません。製品化の際はシールドつけますから解析不能です。切手サイズで連続使用1か月可能なバッテリもありますよ。開発者は度肝を抜かれたのか無言のまま受け取り、引き上げていった。まさしは一週間以内に返事くれと正式な契約を待った。いかに有利な条件で進めるかを常に考えてきたホンハイだが、今回は100パーセント以上を提案してきたのは意外だった。こちらはあくまでも製品として決められた数量を決められた日に納入するかだけだった。そしてそれはまさしにとって容易いことだった。支払いは受注時に三分の一、納入時に残りを払うことだ。

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