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浦と表とサラとトリ

浦と表とサラとトリ

の職業は外科医。それも腕がいいだけじゃなく、ほぼ無償で手術を請け負うことから人々から神と崇められて良さそうなものであるが、実際は違っていた。

それもそのはず彼が経営しているのは病院ではなく金持ちが集まるショットバーだった。




だから客がマスター兼バーテンダーの浦の裏の顔を知るはずもなかった。 だが、浦はこれまでに多くの手術をこなし、荒稼ぎをしてきた(え?無償じゃないの?)。

どうやって人々は浦の存在を知るのだろうか。それはという相棒によって成り立っている。

表は中央病院で外科部長をしているが、オペは大の苦手だ。そこで浦に代行してもらっている。

浦はもともと手先が起用であったが、医科大学ヘ行くほどの頭も金もなかった。小学校も卒業しておらず、父親とインドに住んでいた。

そこである不思議な体験をする。インドで洪水に遭い、カショーラという村のサラという女性に助けられた。記憶を失い、その村で暮らすこととなった。ある日サラが怪我を負い、悪化した。村長に隣村のトリを呼んで来いと言われた。トリは薬草を使って麻酔をかけ、手術をした。だが、治るどころかさらに悪くなった。浦はそこではウラと呼ばれていた。ウラは医術を学ぶために日本へ行った。そこで表と出会った。二人は瓜二つで表の妻ですら見分けがつかない程だった。 必死に学んだ。サラを治すために。サラを日本に呼んだ。ところが身分がバレてしまい、投獄された。強制送還させられるとき父親が現れた。父親はトリだった。二人はサラを連れ出し機内で手術を行った。大成功。記憶が蘇った。

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