石井は一人でカウンターにいた。そこへ一人の女が隣に座り、ロックを注文した。
こんにちは
こんにちは
女はハンドバッグから名刺を取り出し、石井に渡しながら
知松広子です。
石井です。とりあえず乾杯しましょうか。
広子:場所は押さえました。
石井:ありがとう。ご苦労様。上に部屋をとっておいたから
今日はゆっくりしていってよ。
広子:ありがとうございます。紀伊から連絡ありましたか。
石井:はい。今回は参加できないって言ってました。
広子:そうですか。じゃ、失礼します。
弘子はロックを一気に飲み干し、バーから出て行った。
石井は名刺の裏に何か書き込んでいた。
フロント:紀伊様ですね。お部屋のカードキーです。では、ごゆっくり。
石井:はい、わかりました。
石井は電話を切って、バーを出て行った。
2405号室から男が出てきた。
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